サントリーホールで行われたサイモン・ラトルさん指揮のベルリンフィルを観に行ってきました。

さわやかなベートーベン交響曲第8番の演奏ののち、休憩時間も終わろうとするころ、会場の一角がにわかにざわめき始めました。これはもしかして!?と思って注目していたところ、RB2列 9番-10番の定位置に、天皇・皇后両陛下が!!拍手する観客に丁寧に会釈されたのち、サイモン・ラトルさんが入場され、両陛下に敬意を表してご挨拶。
そして静かにベートーベン交響曲第6番「田園」が始まりました。この「田園」は私が中学生のときに音楽の授業で全楽章を通して暗譜した想い出の曲。両陛下ご光臨の感動とも合わさって胸が高鳴ります。
演奏は個々の演奏者の技量が高いことが素人の私にでも痛いほどよく解り、その多くの個性が一体となって全体を構成し、得も言われぬ迫力です。全体調和を最初から目指すというより、個々があっての全体を感じさせます。特に管楽器の活躍には目を見張るものがありました(そういう部分が多い楽曲です)。
夢のような時間が流れるなか、私はこころを揺り動かされる演奏に涙をこらえ、家内は我慢できなかったのか目を赤くしていました。
スタンディングオベーションでサイモン・ラトルさんを送り出したのち、両陛下は静かに会場をあとにされました。あとから聞いた話ですが、天皇が初めて聴いたクラシックが田園だったそうです。
さて、場所を乃木坂に移して感想発表会。

娘と家内と私で感動の余韻を味わいながら食事して帰途につきました。
posted by FCLIFE at 23:59|
Comment(0)
|
音楽